ヘパリンと脂肪乳剤って

ヘパリンと脂肪乳剤って原則だめだよね?

 

凝集するリスクがあってルートの閉塞するリスクがある…

 

Caイオン下で粗大化することでルートが閉塞しちゃう~

 

そのためルートフラッシュしてあげることが大切。

 

脂肪乳剤がいく患者としては消化器系の患者だったり
栄養状態が悪い患者多いよね。

 

TPNからの側管からの場合も多い

 

CVからの投与はヘパリンロックする場合があるから脂肪乳剤行く場合にはさらに注意!!

 

ルートロックを生食でフラッシュしてからヘパロックしてあげないと閉塞リスクが…!!

 

 

よくあるパターンとしてはTPNの側管からいくパターン。

普通にいく分には問題ないけど?

 

ヘパリン混注したTPNの側管はどうなの?????

私の疑問はそこ!

 

TPNの側管だから実際どうなるのかなんて知らない。

混合じゃなくて直前だからね。

 

福岡県薬剤師会の質疑応答には

TPN製剤(ビタミン、微量元素含有)投与ラインの側管から脂肪乳剤を投与した結果、脂肪粒子の平均粒子径に大きな変化は認められず、USP(United States Pharmacopeia)基準(5㎍よりも大きい粒子の体積が全脂肪の0.05%未満)を超える粗大粒子の増加も認められなかった報告がある。」と…

ヘパリンも同様に短いからそこは平気かね。

厳密な報告はなさそう。

 

 

ちなみによくある脂肪乳剤の投与速度についてはー

 

脂肪乳剤の投与速度は以下の通り

脂肪乳剤の投与速度

2種類の投与速度における血中TG値

0.1g/kg/hr(小児0.08g/kg/hr)

HDLからのアポ蛋白(TGの分解に関わる)が追い付かず、血中に脂肪粒子が停滞することで脂質異常症や免疫機能低下が問題となる。

フィルターを通していない点に関しても感染リスクは上がると考えられる。

厳密にすべての患者に適応させる必要があるかは現場の看護師の負担との兼ね合いを考えつつ提案するのが望ましいかなと。

TG値を取ることや血栓リスクの高い患者には注意したいね。

 

参考文献

薬事 2019.10臨時増刊号(Vol.61 No.14)

昭和52年10月28日 薬発第1226号(第一次再評価結果その13)

編集/日本静脈経腸栄養学会:静脈経腸栄養ガイドライン-第3版-,照林社2013:p41

lriyama,K.et al.:Nutrition 1991;1991;7(5):355-357【MX30591E01】